こんにちは、立花真由美です。
先月は確定申告の締め切り月。
個人事業主にとっては重要な1ヶ月です。
最近では独立して経営者となる方、フリーランスなどの個人事業主や不動産投資をする方、副業を行う方も増えましたね。
例えば、例えば私が経営するセレクトショップ「aloha」の副店長は、個人事業主としてファスティングの講師業を開始。
その他、ギフトショップやセレクトショップを新たに開業した経営者の方も私の周りにいらっしゃいます。
個人事業主にとって売上は、自身の生活と直結する重要なものです。
仕事を開始したばかりの頃は、いつも頭を悩ませている…と言っても過言ではないかもれません。
今でこそ私も売上拡大ばかりに集中することは無くなりましたが、それでも経営者である限り業績を伸ばすことは一生の課題です。
そこで今回は商売に携わる身として売上を上げたい人に向けた１冊、藤村正宏氏の『安売りするな！「価値」を売れ！ 』をご紹介します。
変化の目まぐるしい今の時代、どのようにものを売るのかを考えるきっかけとなれば嬉しく思います。
■売れるものとは、買われる売り方をしているもの
人は商売を始める時「売れる商品は何か」と考えることが多いそうです。
しかし世の中には【良いもの】と言われる商品があふれるほどにあり、どれを手に取っても一定水準の品質が保たれています。
そのため、利益を継続して出し続けるためには、自身が扱っている商品でないといけないという理由が必要です。
また売り方の１つにSNSも加わり、時代は変化しています。
従来の売り方を続けていると時代の波に取り残されてしまう、なんてこともあるでしょう。
では、どんな売り方をすれば購入されるのか。
それはお客様に買いたいと思わせる売り方だと、著者である藤村氏はいいます。
SNSが発達した現代、お客様が感じる価値は大きく５つのキーワードで表現しています。
①関係性
関係性の深いところで人はものを購入しようとする「つながりの経済」の時代。
人と人と、人と企業が、インスタをはじめとするSNSなどで四六時中つながり、その中で消費が生まれている。
②個
自分を出すことでお客様との関係づくりができる。
「どこで買うか」ではなく、「誰から買うか」という考えが浸透し、差別化ではなく独自化が今後の生き残りに大きく関係することとなる。
③好き
「好き」を追求することが価値になり、継続が大きな力となる。
人は楽しんでいる人間のそばにいたくなる。
そして夢中になることで生まれる思いは誰にもコピーはできず、これからの時代において武器となる。
④編集
商品に新しい意味付けを行い、選んでもらえる理由を作り出す。
この編集という作業を行うこと、つまり自分というフィルターを通すことが価値になる。
⑤逸脱
過去の延長や業界の常識にとらわれない。
これまであったものに疑問を持ち、自由な発想や行動、習慣を身につける。
■あなたから買いたいと言われる自分になる
上記の商品を販売する際、私が最も大切にしてきたことは「あなたから買いたい」と言われる自分になることです。
私が経営しているセレクトショップ「aloha」でも、スタッフにはお客様を大切にして信頼関係を築くように伝えています。
信頼関係を築いた上で価値を伝えるからこそ、相手にしっかり受け取ってもらえる場合もあると思います。
つまり人を大切にしているか、価値を伝えたとして相手に信頼してもらえる自分であるか。こういった人間性の部分が、今後の商売においてより重要とされていくでしょう。
■まとめ
一昔前は存在すらなかったSNS。
今では運用していない企業はないほど浸透しており、時代が激変していることを実感します。
SNSを通してお客様は、商品を扱っている人を見ています。
つまりは以前より個の存在が重視されるようになったということでもあります。
販売している人が誰かで物を買うかを判断する人が増えたからこそ、多くの人にチャンスがあるのです。
あなたから買いたいと思うお客様は宝物。
そう思っていただけるよう、「人間性を磨き続けること」と「時代の流れに合わせて商いの形を変化させていくこと」を並行して行っていくことは不可欠と言えるでしょう。
軸を持ちながらも、継続的に学び自分を変えて事業を加速させていきましょう。
