株式会社エナジー 立花真由美の読書日記【大阪のセレクトショップ『aloha』オーナー】

株式会社エナジー代表の立花真由美です。セレクトショップ【aloha】、不動産事業、飲食店などを大阪梅田・福島で展開。このブログでは著名な経営者の著書を中心に紹介していきます。

自分を成長させ続けることが成功の鍵|稲盛和夫さん【アメーバ経営】

こんにちは、株式会社エナジー代表の立花真由美です。

私は大阪市福島区にて「地域の人々の理想の暮らしを応援する」がコンセプトのセレクトショップ「aloha(アロハ) ~fine & natural~ うめきた店」をはじめ、複数の店舗を経営しています。

 

経営を始めて十数年、ありがたいことに売り上げが伸び続けています。

事業が順調な理由は何だろうと考えた時、稲盛和夫さんの著書「アメーバ経営 ひとりひとりの社員が主役」(以下:アメーバ経営)を思い出しました。

 

今回はこれまでの私の経験に沿って稲盛和夫さんの「アメーバ経営」をご紹介します。

 

かつて無理だと諦めた「アメーバ経営

ビジネスについて思い悩む男女(株式会社エナジー代表の立花真由美の読書ブログ)

稲盛和夫さんは、経営者として一人の人間として尊敬している方です。

創業した京セラを世界的企業に成長させ、第二電電(現KDDI)を設立、破綻の淵にあったJALの再建という偉業を成し遂げた、まさに経営の神様という呼び名にぴったりな辣腕(らつわん)っぷりはもちろんのこと、奥様のことを大切にする愛妻家なところ、常に努力し続ける謙虚な姿勢など、学ぶべき点を挙げたらキリがありません。

 

ただ今回紹介する「アメーバ経営」を初めて読んだときに思ったこと。

それは「理屈は理解できるが自分にはできない」でした。

 

アメーバ経営」とは、大きな集団を小集団に分け、それぞれにリーダーを立てて共同経営のような形で会社を経営すること。

つまり、共に働く人に裁量権を与えて仕事を任せるということです。

 

今でこそどんな個性も活躍の場所次第だと思っています。

けれど、自分と同じ基準で仕事ができない人に否定的だった当時の私は「人に裁量権を与えて仕事を任せるなんて不可能だ」と思っていました。



信じて任せることでリーダーが育った

社内にどんどんとリーダーが誕生していくイメージ画像(株式会社エナジー代表の立花真由美の読書ブログ)

当時も自分なりに真剣に人と向き合っていたという自負はあります。

しかし今振り返ると、無意識のうちに自分と同じ基準で仕事することを押し付けるなど、人との関わり方において、未熟な点が多々あったとも思います。

 

その結果、優秀な人ほど私の考えや態度を敏感に感じ取り離れていきました。

人とのご縁や関係を大切に思っていた私としては、世界が崩れたかのように感じたのを覚えています。

 

このことが自分の考え方を見直すきっかけとなりました。

そして十数年前の私は、自分を客観的に見ることも、共に働く人の可能性を信じることもできずにいたと気づいたのです。

 

そこから私は自分という人間を見つめ直すようになりました。

 

今、自分が変わることで未来はより実り多いものになるはず。

その思いから自分を変化させ続けてきました。

 

共に働く人に考えや行動を押し付けるのではなく、自由にチャレンジできる土壌をつくることが私の役目。

万が一、失敗した場合は自分が責任をとるという前提のもと人に任せることにしました。

すると「アメーバ経営」でいうところのリーダーが育ち始めたのです。

 

成長した先にアメーバ経営ができるように

多種多様な個性を持つ仕事仲間を見つめているイメージ画像(株式会社エナジー代表の立花真由美の読書ブログ)

アメーバ経営」で稲盛和夫さんは下記のように書いています。

「企業経営に心血を注いで五十余年ー。

人間のあり方、リーダーのあり方、経営のあり方を学び、

アメーバ経営を創り出すことができました」

「経営の神様」と呼ばれる稲盛さんでも生み出すには50年以上の年月がかかったアメーバ経営

人として経営者として未熟な点の多々あった過去の私は、理屈は理解できてもアメーバ経営をすることはできませんでした。

けれど、様々な壁にぶつかりながらも、必死に仕事に打ち込み続けたことで私なりのアメーバ経営の形ができ上がってきました。

 

価値観や志でつながった多種多様な個性を持つ共に働く人たち。

彼らが自由に仕事をしたり、自分を磨き続けたりするには失敗を恐れず挑戦できる場が必要だったのです。

そして、一緒に仕事する人たちに裁量権を与え、のびのびと働ける場を整えるのが私の仕事だと気づいたのです。

 

人が離れる経験、自分と向き合う時間。

そして必死に自分を変化させた悪戦苦闘の日々。

そのすべてが私を成長させてくれました。

 

今は共に仕事をする人たちが成長し、大いに挑戦できる土壌をつくることが私の喜びです。