こんにちは、株式会社エナジー代表の立花真由美です。
私は大阪市福島区にて、セレクトショップ「aloha」をはじめ、複数のお店を経営しています。
経営者の方や部下を持つ方は「人前で話すことが苦手なので克服したい」「話が分からないと言われるがどう改善したら良いか」などの相談を受けたことはありませんか?
私も似たような相談を受けたことがあります。
今回紹介する本は、松岡修造さんの『伝わる!修造トーク: 一瞬で心をつかむ「話し方」60のルール』。
熱い男性として有名な松岡修造さん。
キャスターなどを務めている姿をテレビで見ることもあるでしょう。
そんな松岡さんは元々話すことが苦手だったそうです。
松岡さんが努力を重ね、身につけた「聞き方と話し方の工夫」が詰まった1冊。
会話術のアドバイスをする際に役立つのではないでしょうか。
相手の本音を知るための大切なポイント「聞く」とは
松岡さんはインタビューで相手の本心を引き出すときに「粘り」を大切にしているそうです。
どう粘るのかというと、当たり障りのない言葉ではなく、その人らしい一言が出るまで深掘りしていくのだとか。
その時、無理やり引き出すのではなく相手の立場に寄り添い聞くというのも松岡さんのこだわりのようです。
そうすることで質問されている側も自分の本心と向き合うことができるのだとか。
自分と向き合う時、黙り込む人もいます。
そんな時は「こういうこと?」と話しかけたくなりますよね。私にも経験があります。
松岡さんは、そこをぐっとこらえて相手の本心が出るまで待つそうです。
けっして「これを言ってほしい」と相手の言葉をコントロールするのではなく、相手の心からの言葉を大切にしているのです。
相手が本心を告げるまで待つというのは、とても大切。
ただ、私はそこにプラスして行うことがあります。
それは自分が相手の言葉を正しく理解しているかの確認です。
「こういう意味?」と確認することは大切だと思います。
せっかく本心を言ってくれても、間違った解釈をしていたらもったいないですからね。
また松岡さんは聞く際、共感することも重要と考えており、共感することで相手との距離がぐっと近づく…と書かれていました。
この点においても、大いに共感します。
共感とはコミュニケーションの基本。
単に「分かる」と言葉で言うのではなく、感情を込めて自分も同じ思いだと伝えることでより親しみを感じるように思います。
言葉に感情を乗せるからこそ、心を通わせたコミュニケーションになります。
情熱と理論を両立する!「伝える」について
話の基本は5W1Hと言われています。
松岡さんは、そこに「F(Feel)」を足しているそうです。
うまく話すのではなく、自分の言葉で何を感じたかを素直に伝えることが大切。
また感想などを用意することを止め、自然に振る舞うことで「何を思っているか」が相手に伝わりやすいと考えているそうです。
あなたもやっているかも?相手を不快にさせる会話の癖
ここまではした方が良いと思っていることを話しました。
次は松岡さんが止めたほうが良いと思うことを伝えます。
それは、会話の中での癖です。
悪い癖があることで会話のテンポが悪くなり、相手に不快な思いをさせることがあります。
松岡さんのNGワードをピックアップしてご紹介しましょう。
・「要は」…相手によっては失礼に当たる場合がある。
・「そうですね」…多用すると話を聞いていないと思われることがある。
・「難しい」…後ろ向きな言葉で、使ってしまうと物事が進まなくなってしまう。
NGワードをどうしても使ってしまうので直したいという時は、周りに指摘してもらうことをおすすめします。
私は「でも」.を使わないようにしています。
何故なら「でも」の後ろにネガティブな言葉が続くことが多いからです。
コミュニケーションを円滑にすれば人生は豊かに
今回は、松岡修造さんの『伝わる!修造トーク: 一瞬で心をつかむ「話し方」60のルール』を「聞く」「伝える」という2つのポイントから紹介しました。
会話においてもっとも大事なことは相手を思いやること、それは間違いありません。
しかし、思っているだけでは相手に届かないこともたくさんあります。
真に相手のことを思い、深いコミュニケーションを取りたいのであれば、その技術を学ぶ努力をしましょう。
ぜひ、皆さんも周囲に会話を苦手とする人がいるなら、このことを教えてあげてください。
人と話すことは楽しく、喜びにつながるということを。