株式会社エナジー 立花真由美の読書日記【大阪のセレクトショップ『aloha』オーナー】

株式会社エナジー代表の立花真由美です。セレクトショップ【aloha】、不動産事業、飲食店などを大阪梅田・福島で展開。このブログでは著名な経営者の著書を中心に紹介していきます。

株式会社エナジー代表が考える、これから活躍する人材の要素とは【中編】

こんにちは、株式会社エナジー代表の立花真由美です。

私は大阪市福島区にて、セレクトショップ「aloha」をはじめ、複数の店舗を運営しています。
今回ご紹介する本は、前回に引き続き「3年後のあなたを変える働き方―仕事を "任される人”になりなさい!」です。

著者は日立グループで最初の女性役員となった富永 由加里さん。

 

様々な働き方や考え方が出てきているダイバーシティの時代、どんなことを大切にして仕事に打ち込めばいいのでしょうか。

本書には、ダイバーシティ時代でも活躍できる人材になれるヒントが詰まっています。

今回は上記のことを踏まえた上で「私が好きだと思った」もしくは「共感した」富永さんの言葉を中心にご紹介します。


「ありがとう」の言葉は、自分の仕事のバロメーターになる

お客様からのありがとうの言葉が自分の仕事のバロメーターであることを示すイメージ画像(株式会社エナジー代表の立花真由美の読書ブログ)

富永さんは、ダイバーシティ関係の講演会などでよく質問を受けると言います。

色々な質問をされる中でも、特に多い内容は「仕事をしてきてうれしいと思った体験」についてです。

この質問に富永さんは「頑張って良かった」と思える瞬間を、関わった方々から感謝の言葉やフィードバックをいただく時と答えるそうです。

私も、関わった方々から感謝の言葉や感想をいただく時にとても幸せだと感じます。

また経営者にとって「ありがとう」という言葉が自分の仕事の質を測るものだと思うのです。

どれだけお客様や身近な方々に感謝していただけたか。

それが喜びであり、モチベーションであり、土壇場で自分を強くしてくれるものであると感じます。


信頼は、誰にでもできる【聞く】から始まる

相手の話を聞くことから信頼は始まることを示すイメージ画像(株式会社エナジー代表の立花真由美の読書ブログ)

人間関係において大切なものは、コミュニケーション。

このことはよく聞きますよね。

皆さんは、コミュニケーションとは具体的にどういうものだと思いますか?
どういうことに気を付ければ、周囲の人たちと良い関係を築けるのでしょうか。

 

富永さんは本書で

様々な立場の人たちと、より良い関係を作って、信頼し合うために必要なのは、聞き上手になることです。

と書いています。


私もコミュニケーションで大事なことは聞き上手になることだと思います。
また、富永さんが実践していることで私自身がやっている内容がありました。

 

それは以下のことです。

どんなに自分にとって興味が湧かない話を相手がしてきたとしても、まずは黙って聞くこと。 相手がどんどん話したくなるように、仕向けていくことです。

 

まずは、相手の言葉を真剣に聞くことが大切です。
興味のないこと、自分が知らないことなら質問をすればいいのです。

そうして相手を知ることが、相手と信頼関係を築く第一歩となるのだと思います。

ダイバーシティ時代も、これまでも大事なことは変わらない

ビジネスにおいて大切なことは変わらないということを示すイメージ画像(株式会社エナジー代表の立花真由美の読書ブログ)

前回に続き、富永 由加里さんの書籍をご紹介しました。

今回のブログを通じて伝えたかったのは、ダイバーシティ時代であろうとなかろうと大事な根源は一緒だということです。

もちろん、時代の変化に合わせて成長することが大切です。
けれど、人として、仕事をする上で大切な事柄はどんな時代でも変わらないと思っています。

経営者として、alohaをはじめとした店舗スタッフや取引先の方々と関わることが多くあります。

 

〇お客様やお取引先の方々から感謝される仕事をする
〇相手と向き合い、真剣に話を聞くというコミュニケーションを大切にする

上記2つについては、会社のミッションや目標と同様に日々伝えていきます。

ダイバーシティ時代となっても変わることのない、人としてビジネスとして大切なことをスタッフと共有することで長くお客様に愛される会社になります。

株式会社エナジー代表が考える、これから活躍する人材の要素とは【前編】

こんにちは、株式会社エナジー代表の立花真由美です。
私は大阪市福島区にて、セレクトショップ「aloha」をはじめ、複数の店舗を運営しています。

 

今回ご紹介する本は「3年後のあなたを変える働き方―仕事を "任される人”になりなさい!」。
著者は富永 由加里さん。日立グループで最初の女性役員となった方です。

www.kinokuniya.co.jp

ダイバーシティ時代を牽引している富永さんをご存じの人もいるでしょう。
今回は、富永さんの著書からどういう人材が今後の世の中で活躍していくのかをお話しします。


任された仕事に能力を合わせるのがプロである

任された仕事を全うするビジネスのプロフェッショナルのイメージ画像(株式会社エナジー代表の立花真由美の読書ブログ)

仕事ができる人を富永さんは「どんな環境でも、そこに合わせた働き方ができる人」と言っています。

 

この考え方に私も共感する部分が多いです。
alohaを含む株式会社エナジーの店舗スタッフは、初めてする業務内容であっても、そしてどんな状況であっても、その場に適した仕事をしてくれます。

 

自分の能力を仕事に合わせて、どんな職場でも仕事内容でも成果を出す人を仕事ができる人だと心から思います。

 

もちろん、特別な資格を努力して取得した人は素晴らしいです。

 

ただ、与えられた仕事に対して挑戦し、自分のスキルや可能性を広げていく人こそ、今後大きく活躍していく人材だと思っています。



どの場所でも学び、成長し、活躍できる場がある

それぞれが実力を発揮し活躍しているイメージ画像(株式会社エナジー代表の立花真由美の読書ブログ)

私の周りには「こういう仕事がしたい」という強い思いを持っている人が多くいます。

その目は輝いており、まぶしいほどです。

 

ただ、強い思いをどんな状況や環境でも持ち続けられるか。
それは人によって異なる場合もあります。

 

例えば自分が望んだ会社、部署、上司、同僚、職場環境ではないということもあるかもしれません。
そんな時に、気持ちが萎えてしまった…なんて状態になることもあるでしょう。
個人的にはとてももったいないことだと思います。
今いる場、環境にも学べることは絶対あると思うからです。

 

本書に書かれていたのですが、富永さんが初めに任されたのは、上司や先輩社員の書類のコピーをとる業務だそうです。

 

当時は今のようなコピー機ではなかったためコピーをとるにもコツが必要でとても時間がかかったのだとか。

 

しかし富永さんはふてくされることなく「誰よりも正確かつスピーディーにコピーをとるぞ!」と決めて仕事をしたと本書に書かれていました。

 

その結果コツを早い段階で掴み、コピーをとりながら上司や先輩の書類を見て業務について知ったり学んだりするようになったそうです。

 

先輩経営者から教えてもらった言葉に「仕事で成果を出す人は、どんなに些細な出来事からも真摯に学ぶ」というものがあります。

本当に成功する人、活躍する人はいついかなる場所でも、どんな相手、どんな出来事からでも学びとり自分の糧にします。

 

株式会社エナジーのスタッフの仕事に対する姿勢から学ぶ多くのこと

互いを尊重し、学ぶ合っているイメージ画像(株式会社エナジー代表の立花真由美の読書ブログ)

株式会社エナジーの代表となり、かなりの時間が経ちました。

複数の店舗を運営する立場となった今でも、共に働くスタッフから多くのことを学んでいます。

 

私が何か言わずとも「どうしたら店舗をより盛り上げられるか」「目の前の問題をどうしたら解消できるか」を考え続けているからです。
このハングリー精神や真摯に仕事と向き合う姿勢から、前のめりで挑戦し続けることや人や仕事に対して誠実である大切さを学ばせてもらっています。

 

プロとは、今の自分では乗り越えられないような出来事や課題を努力と経験で突破する人のことを言うのだろうと思います。

 

そんな株式会社エナジーのスタッフが私の誇りです。
また同時に、私自身も事業を拡大するという目の前の目標を達成するためにも、自分を変化させ続ける挑戦者でありたいと思っています。

株式会社エナジー代表が思う、誰もがリーダーとなるための教育方法とは【後編】

こんにちは、株式会社エナジー代表の立花真由美です。

私は大阪市福島区にて、セレクトショップ「aloha」をはじめ、複数の店舗を運営しています。

 

お客様の状態や状況に合わせて、その場で自分で考え柔軟にサービスを行うことは、顧客満足度にも通じる大切なことです。

ただ『自分で考え行動する』と言葉にするのは簡単ですが、実際に行うことにはハードルを感じる人もいるでしょう。

 

そんな人をどんな風に導けばいいのか。

本記事では前回に引き続き、福島文次郎さんの「9割がバイトでも最高のスタッフに育つ ディズニーの教え方」の内容を紹介しつつ、『自信を持つこと』と『自主的にお客様にサービスをすること』にスポットを当ててお話ししていきます。

 

自信を持たせるためには近しい人からのフィードバックが重要

近しい人からフィードバックを受けているイメージ画像(株式会社エナジー代表の立花真由美の読書ブログ)

接客に大切なマインドを学んだからと言って、自信を持ってサービスを行えるわけではありません。

大切なのは普段から相手とともに働き、そばで様子を見ている身近な先輩や上司からの細やかなフィードバックです。

 

alohaをはじめ、株式会社エナジーが運営する店舗で大切にしていることがあります。

それは、まず相手の良いところを伝えてから改善点を話すこと。

 

例えば「さっきのお客様、すごく話しやすい方ですねって言ってたよ。あともう少し笑顔が増えたら満点!」など。

 

まず良いところを伝えることで『自分の接客は喜ばれていたんだ』というお客様と接する喜びを感じるきっかけづくりをします。

そのうえで、さらに接客がより良くなるアドバイスをすることで、次にお客様の前に出るとき言われたアドバイスを活かそうと思えるのではないでしょうか。

 

課題があることは伸びしろがあるということ。

しかし、課題ばかりを伝えられると何から改善していけばいいか分からなくなる上に、自分の仕事に自信が持てなくなることもあるでしょう。

 

株式会社エナジーを立ち上げ、スタッフとともにお店を良くしようと試行錯誤する中で思ったことがあります。

それは自分が抱えてる人間関係の悩みや健康状態、職場環境まで知ってくれている、関係の深い人からの寄り添った言葉は、多少耳が痛いものであってもすんなりと腑に落ちるということです。

 

「当たり前のことだろう」と思うかもしれません。

けれど、意外と見落としがちな部分だとこれまでの経験から思います。

そのため、仕事に関すること以外でも相手の理解に努めるよう普段から心がけています。

 

個々に裁量権を与えることで自主性を育む

裁量権を持って全力で仕事をするイメージ画像(株式会社エナジー代表の立花真由美の読書ブログ)

お客様の前でしっかりと接客ができるよう指導したいという気持ちは分かります。

ただ、行動を1〜10まできっちり教えるだけでは自主性を育てることは難しいのではないでしょうか。

「9割がバイトでも最高のスタッフに育つ ディズニーの教え方」にも書いてありましたが、ある程度スタッフに裁量権を与えることで、自主性は育つと思います。

 

例えば、高いホスピタリティで有名なリッツカールトン。

従業員に裁量権を与え、お客様が困っていたら上司の許可なく最大2000ドルまで使ってサービスしていいとされているそうです。

 

事情により食事を早めに切り上げなくてはならなくなったお客様に対し、急遽用意した箱にデザートを詰めてお渡しするなんてこともあるのだとか。

これはお客様に対するサービスを各従業員の裁量に任せているからこそ、できることだと思います。

もし、1つずつ上司に確認を取らなくてはならないなら、お客様にデザートをお渡しすることは難しかったと思います。

 

もちろん、お客様に使える金銭的・時間的予算には企業ごとに差はあるでしょう。

ただ、リッツカールトンの従業員の方が、目の前のお客様に対して「こうして差し上げたら喜んでくれるのでは?」と想像するきっかけとなるのは、各従業員にある程度の裁量を与えていることが原因だと思います。

 

そして自分が考え行動した結果、お客様に喜んでいただけるという経験が自主性を身に着ける近道と言えるのではないでしょうか。

 

株式会社エナジーのスタッフの自主的な行動で事業が加速している

自主的な行動を大切にするためにどうしたらいいかを話し合うミーティングのイメージ画像(株式会社エナジー代表の立花真由美の読書ブログ)

冒頭にも書いた通り、株式会社エナジーは複数の店舗を運営しています。

セレクトショップエステサロン、キャリアコンサルティング…。

それぞれに自慢のスタッフがおり、誰一人として欠かせない大切な存在です。

 

ただ、私がスタッフに対して細かく指導する機会は少なくなってきています。

もちろん、株式会社エナジーとしてお客様にお届けしたいサービスや想いは共有するようにはしています。

 

けれど今、実際にスタッフに対して良いところは褒め、課題に対して丁寧にアドバイスしてくれているのは、alohaをはじめとした各店舗の店長たちです。

こういう土壌をつくるためには、今回お話ししたことをコツコツ継続することが大切だと思います。