こんにちは、立花真由美です。
2022年初めてのブログをご覧くださり、ありがとうございます。
今回は『意思決定』について考えてみます。
意思決定とは「目的を達成するために自己の判断と責任をもって最適と思われるものを選び出すこと」。
今から紹介する本のタイトルは『武器としての決断思考』。
ディベートの考え方をもとにした「決断思考」についてまとめた1冊です。
著者は、以前ブログで紹介した『僕は君たちに武器を配りたい』を書かれた瀧本 哲史 (たきもと てつふみ)さん。
tachibanamayumi-books1.hatenablog.com
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振り返りの意味も込めて、プロフィールについてご紹介。
瀧本さんは東京大学の法学部を卒業後、 東京大学大学院法学政治学研究科助手を経て、マッキンゼー&カンパニーに入社。 独立後は企業再生やエンジェル投資家として活躍しながら、京都大学で教育、研究、産官学連携活動を行っていました。
2019年に逝去されるまで多くの若者の人生に影響を与えた素晴らしい方。
著書を拝読するたびに尊敬の念を深めています。
そんな瀧本さんが残してくださった言葉をもとに学びを深めてきましょう。
人生は選択の連続
人は生きていく中で選択を繰り返しています。
同じ学校に入学し同じ授業を受けても、
同じ会社に入社し同じ課に配属されても
選択がそれぞれ異なるため
その後に身につける知識やスキル、豊かさに違いが出てくるのです。
誰かが選んだ選択を自分も選ぶことが正しいわけではありません。
この本で書いている決断思考は、無限にある選択肢の中から自分の人生にとっての最善の答えを探していくことです。
私は、これを自分の人生の舵取りをするということだと受け止めました。
答えを選び取る時、自分で考え導き出した道を進むことにより、正解のない人生の中で最善の方向に歩いていけるのです。
議論によって最善手を導き出す
社会が変化すれば、それに合わせて最善も変わっていきます。
では変化する最善をどのように判断すればいいのか。
その答えは自分の中で議論すること。
ここで言う議論とは、答えを出すことです。
対話を延々と続け、物事を先延ばしにすることではありません。
答えを出して物事を前進させることが大事なのです。
けれど、せっかく出した答えの質が悪ければ、ただの思いつきでとった行動と変わらないかもしれません。
答えを質の高いものとするには、客観的なデータや様々な文献から得られる証拠を元に、賛成と反対のそれぞれの主張をする…そんな議論を行うことが重要です。
根拠のない主張はただの個人の意見とも言えるのではないでしょうか。
最善を決定し、それを実践するためには客観的な根拠やそれに伴うデータをしっかり準備すること。
これが議論を行う上で、まずすべきことだと言えるでしょう。
私達は様々な場面で答えのない問いにぶつかります。
そんな時は、自分で考え決断を下すしかありません。
そのためには俯瞰的に物事を見ることができる広い視野や状況を判断できるだけの数字を伴ったデータを準備した上で判断することが大切なポイントです。
今回は瀧本さんの本を題材に、決断思考についてお話しました。
私自身、経営者として毎日「正解」がない問いかけに対して常に考え、決断し、行動しています。
だからこそ客観的なデータ、信頼できる情報をとり、メリットとデメリットを比較した上で、その時の最善解を出すという『武器としての決断思考の考え方は共感できることばかりでした。
皆さんもぜひ読んで、そしてご自身の課題に対して最善の解を出し続けてください。