こんにちは、立花真由美です。
前回の記事では任天堂の元社長、岩田聡さんの本を紹介しました。
今回も引き続き、この本からの学びを紹介します。
(前回の記事:任天堂の元社長岩田さんから学ぶ!市場自体を広げることの大切さ - 立花真由美の読書diary)
岩田さんは社員一人ひとりと面談して理解に努めた
岩田さんはなぜ経営方針を大きく変えながら業績も大きく向上させることができたのでしょうか。
その理由は様々かと思います。
私は本を読んで、岩田さんが社員一人ひとりとしっかりコミュニケーションを取っていたことが理由の一つと感じました。
岩田さんは任天堂の社長になる前から一人ひとりの社員と定期的に面談をしていたようです。
そして社員の価値観や得意なこと、不満に感じていることをしっかりと聞いていたとか。
最初に社員全員と話をしたとき、「面談してはじめて分かったこと」がものすごく多かったんです。それまでもふつうにコミュニケーションできていたと思っていた人でも、一対一で面談するとはじめて語ってくれることがある。
一対一で話すことで相手のことを深く理解することができる。
岩田さんは何千人もの社員の方々を深く理解して信頼関係を築いたため、経営方針を大きく変えても社員の方々を率いることができたのではないでしょうか。
相手に自分の考えが伝わらないときは自分に原因がある
(無料画像サイトunsplashの写真)
このように多数の人とコミュニケーションを取っていた岩田さんですが、時には相手に自分の考えが伝わらないこともあったようです。
相手に話が伝わらないとき、人は相手が悪いと思いがちです。
しかし岩田さんはコミュニケーションが上手くいかない原因は自分にあると考えています。
プログラムの世界は、理詰めです。だから、もしも完動しないとしたら、原因は全部プログラムしたこっちにある。
わたしは、人と人とのコミュニケーションにおいても、うまく伝わらなかったらその人を責めずに、自分の側に原因を探すんです。
プログラムのバグを例にしているのがゲーム会社に合っていて面白いですね。
今回は任天堂の業績向上に大きく貢献した岩田聡さんの考え方を紹介しました。
この本に書かれている考え方はゲーム業界以外にも通じるものばかりだと思います。
私も岩田さんと同じく経営者ではありますが、業界は全く異なります。
しかし岩田さんの「現状維持で満足せず、新しいことにチャレンジすること」、「一人ひとりとしっかり向き合って話すこと」は私自身にとっても大きな学びとなりました。
この本は幅広い人にとって学びが多い一冊です。
みなさんもぜひ一度読んでみてはいかがでしょう。